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Wide-field Infrared Survey Explorer

Wide-field Infrared Survey Explorer (WISE) 赤外線の波長で天体を観測する米国の人工衛星。 2009年12月14日、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地からデルタIIロケットで打ち上げられ、地球上空500kmの極軌道に乗った。 40cmの望遠鏡を搭載し、2010年1月から8月にかけて、波長3.4、4.6、12、22ミクロン(1ミクロンは10-6メートル)で全天を観測した。 WISEの検出器を冷却する固体水素がなくなった後も、3.4ミクロンと4.6ミクロンの検出器で主要な小惑星帯を調査し、地球の軌道と交差する小惑星である地球近傍天体(NEO)を探すことができた。 2011年2月17日、WISEのミッションは終了した。 WISEは、これまでの赤外線天文衛星(宇宙背景探査機、赤外線天文衛星など)よりもはるかに高感度であった。

Wide-field Infrared Survey Explorer (WISE)
Wide-field Infrared Survey Explorer (WISE)

NASA Wide-field Infrared Survey Explorer (WISE) satellite, manufactured by Ball Aerospace, shipped before to Vandenberg Air Force Base, Calif.(カリフォルニア州)。

PRNewsFoto/Ball Aerospace & Technologies Corp./AP Images

WISEは近・中間赤外線の波長に敏感で、いくつかの重要な発見をした。 地球初のトロヤ群小惑星を発見したのです。 また、33,000個以上の小惑星を発見し、そのうち130個以上がNEOであることがわかりました。 また、WISEは、100メートルから1キロメートル(330から3,300フィート)の間のNEOが、これまで予想されていたよりもはるかに少ないことを発見した。 また、WISEによって、アメリカ航空宇宙局は、アメリカ議会が設定した「全長1km(3,300フィート)以上のNEOの90%を発見する」という目標を達成することができました。 WISE のデータにより、メインベルトにある 129,000 個以上の小惑星の正確な直径とアルベドを計算することができました。 また、WISE は極低温の褐色矮星を発見し、その中でも温度が 300 ケルビン以下の Y 級を発見しました。 また、アルファ・ケンタウリ、バーナード星に次いで3番目に近い褐色矮星の連星、WISE 1049-5319を発見し、この2つの天体は太陽に最も近い褐色矮星でもある。 また、WISEは星が生まれつつある若い遠方銀河からの放射にも感度がある。 これらの銀河は地球から何十億光年も離れているため、WISEで観測するためには、宇宙で最も明るい銀河でなければならないのです。

comet: Siding Spring
comet: Siding Spring

Siding Spring彗星(C/2007 Q3)の画像(WISE)。