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[Structure of medical X-ray films]

Agfa-Gevart, Dupont, Hanshin, Kodak, Konica, Nix, Sun Dental filmなどの各種医療および歯科X線フィルムについて特性比較した。 1)レギュラーおよびデンタルフィルムのフィルムベースに塗布された銀粒は,丸い(多面体)またはジャガイモのような形状を示した。 オルソクロマチックフィルムの銀粒は六角形または三角形であったが,コニカオルソクロマチックフィルムの銀粒は小さく,丸い形状であった。 2) 銀粒子の大きさは、富士 HRS フィルムで 1.09 ミクロン、コニカフィルムで 2.09 ミクロンであった。 3) フィルムベースの厚さは、どのタイプも同じ(170ミクロン)であった。 4) 乳剤層の厚さは、ノンスクリーンタイプでは7ミクロンであるが、スクリーンタイプでは4ミクロンから8ミクロンであった。 5) Kodak Ekta speed の銀粒子は大きく,このフィルムの乳剤の厚さは他と比較して薄かった。 6) スクリーンタイプでは,銀粒子はまばらにしか塗布されていなかった。 一方、ノンスクリーンタイプは、フィルムベース上に多数の銀粒子がコンパクトに塗布されていた。 7) Kodak TMG(T-mat)では,フィルム層に積み重なった扁平な銀粒子が見られた。