妊娠するためには、健康な食生活がとても重要です。 食事は男女ともに生殖能力に影響を与えるので、赤ちゃんを望んでいる人は生殖能力を高めるためにどのビタミンを食事に取り入れるべきかを知っておきましょう。

食事以外に、運動、喫煙や薬物、アルコールなどの有害な習慣を避けること、ストレスレベルを下げることも生殖能力の向上に寄与することは言うまでもないことです。 ここでは、摂るべきビタミンと、その食品を紹介します。

子供を産むためのビタミン

ビタミンA

性ホルモンのもととなるステロイドの生成に関与するため、生殖機能を促進します。 また、ビタミンAは強力な抗酸化物質であり、フリーラジカルによる早期老化から男性の生殖器系の細胞を保護します。

ビタミンAは、バター、全乳、卵、レバーに多く含まれています。 また、ニンジン、カボチャ、アプリコット、ほとんどの橙赤色野菜、緑の葉野菜にβ-カロテン（体内でビタミンAの前駆体となる）の形で含まれています。

ビタミンB

ビタミンB群は、女性や男性の生殖機能を良好に保つために不可欠な栄養素です。 女性の場合、ビタミンB6は、排卵直後から始まる月経周期の第3段階である黄体期において、エストロゲンとプロゲステロンのバランスを調整する働きがあります。 レバー、ウサギ、七面鳥、ジャガイモ、赤と緑のピーマン、カシューナッツ、ピーナッツ、ヘーゼルナッツなどの食品に含まれています。

ビタミンB12は精子の数を増やすので、妊娠の可能性も高く、男性にとって不可欠です。 腎臓やレバーなどの内臓肉や肉類全般、卵、乳製品、イワシやマグロ、アサリなどの魚類に多く含まれています。

葉酸もビタミンB群の一種です。 赤ちゃんの奇形や神経管欠損を防ぐために必要です。 神経管の形成は、妊娠に気づかない妊娠初期の数週間に起こるため、妊娠に気づいたときには、無脳症や二分脊椎などの先天性異常を防ぐには手遅れになる可能性があります。

主に緑の葉野菜（ほうれん草、チャード、ケール）、豆類、全粒穀物に多く含まれます。 葉酸は極めて重要なので、体内で不足しないように、女性は妊娠する3ヶ月前から1日400mgのサプリメントを摂取しましょう。

ビタミンC

ビタミンCは精子の運動性を高め、固まりを防ぐのに効果的です。 さらに、抗酸化力のおかげで、生殖機能に影響を与えるフリーラジカルと戦うのを助けます。

ビタミンCは、オレンジ、タンジェリン、レモン、グレープフルーツなどの多くの柑橘類、キウイ（ビタミンCが最も濃度の高い果物）、イチゴ、トマト、ブロッコリー、赤・黄・オレンジ色のピーマンなどのいくつかの野菜に含まれています。 不妊症の男性患者を対象とした研究により、このビタミンの急性不足が確認されています。 女性では、着床のための子宮内膜の状態を改善する働きがあります。 最近の研究によると、女性がビタミンDを欠乏させていない場合、妊娠率が高まるそうです。

ビタミンDの主な供給源は太陽光で、太陽光を浴びると体内で合成されます。 また、バター、卵、牛乳、油性の魚など、いくつかの食品に含まれています。

ビタミンE

ホルモン系の調節や生殖器系の機能向上に不可欠な成分です。 このビタミンが不足すると、女性では月経周期が変化し、男性では精子の質が低下する可能性があります。

ひまわり油、アーモンド、ヘーゼルナッツ、くるみ、卵黄、ココナッツ、ピーナッツ、大豆、米などに含まれています。

その他の栄養素

上記のビタミン類に加えて、体の生殖機能をサポートするミネラル類もあります。 亜鉛は重要な役割を担っています。このミネラルが少ないと、男性の精液量やテストステロン値が減少することが分かっています。 肉類、全粒穀物、魚介類、エンドウ豆、オート麦に含まれています。

セレニウムは染色体異常を防ぎ、精子の数を増加させます。 赤身の肉、鶏肉、魚、全粒穀物、マグロなどに多く含まれています。

魚介類に含まれるヨウ素、肉類やほうれん草に含まれる鉄、精子の運動を促進するカルシウムも、妊娠力アップに有効なミネラルです。

写真｜Thinkstock赤ちゃん・その他｜男性の妊娠力を高める方法

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