冬になるにつれ、アレルギーの季節が終わったと思う方も多いのではないでしょうか。 しかし、多くの人にとって、冬の寒さはアレルギー症状の新たな引き金となるだけでなく、多くの場合、診断されないままになっているのです。
寒冷蕁麻疹、または物理蕁麻疹は、皮膚にじんましんが発生するアレルギー性皮膚疾患です。 この症状は、多くの人が思っているよりも一般的です。

気温の低下＝じんましん

じんましんのトレードマークは、皮膚をこする、肉体労働や運動、圧力、日光への直接露出、高温または低温によって誘発されることです。 寒冷蕁麻疹では、じんましんの主な誘因は極度の寒さで、冬の厳しい気温がこのアレルギーの最盛期となります。
じんましんは、皮膚に淡く赤い腫れが集団で発生し、露出した部分が最も多いとされています。 かゆくなったり、熱くなったり、しみることもあります。
寒冷蕁麻疹の患者さんが、冷たい外気や冷たい水などの極端な寒さにさらされると、寒冷刺激にさらされてから数分以内に、皮膚のかゆみ、赤み、腫れが急激に起こります。 また、寒さにさらされた後、皮膚が温められるとじんましんが出ることもあります。 長時間の暴露や体の広い範囲に及ぶ場合は、ヒスタミンがより大量に産生され、喘鳴、潮紅、全身のじんましん、さらには失神を起こすこともあります。 より重篤な症状に遭遇した場合、喘息・アレルギーセンターの医師は、アレルギー反応をコントロールするために、抗ヒスタミン薬や経口コルチコステロイドを処方することがあります。

アイスキューブテスト

寒冷蕁麻疹が疑わしい場合、喘息・アレルギーセンターの医師はこの疾患を正確に診断するためのテストを実施することができます。 氷を4分間前腕に置き、10分間その部分を観察し、皮膚が再び温まる間に一般的な寒冷蕁麻疹の症状が出るかどうかを確認することで症状を確認できます。
寒冷蕁麻疹の症状は通常、寒い日、風の強い日、雨の日の外出時に発生しますが、この症状を持つ人々の間では水泳後に死亡するケースも報告されています。 寒冷蕁麻疹の症状がある方は、水泳や冷たいお風呂・シャワーに入ることは危険であり、命にかかわる可能性があることを認識しておく必要があります。

自分の状態を知る

寒冷蕁麻疹の治療には、アレルギー症状を引き起こす冷たい刺激を避け、適切なアレルギーの薬を服用することが必要です。 自分の症状についての知識を持ち、症状を適切に管理する方法を知ることが、深刻な反応を避けるための鍵となります。
寒冷蕁麻疹の疑いがある場合は、喘息・アレルギーセンターのアレルギー専門医に相談してください。
※米国アレルギー・喘息・免疫学会より引用